IoT事例の概要
ビジネスやサービスの概要
電池と配線が不要な無線通信規格「EnOcean」に対応した「見守りIoTシステム開発キット」の製造と販売
URL: https://www.corestaff.co.jp/new/info/detail/124
内容詳細
コアスタッフが販売する見守りIoTシステム開発キット「CS-AIOT-MIMAMORI-KIT」は、見守りアプリケーションの開発を容易に実現する開発キットである。同キットの開発に当たっては、ローム株式会社と協業した。また、センサを見守りが必要な場所に柔軟に設置できるよう、電池と配線が不要な無線通信規格「EnOcean」に接続可能なセンサを標準搭載している。
EnOcean規格対応の無線を用いるセンサ群は、商用電源の供給なしで稼働する。スイッチを押すことによる発電やソーラーパネルからの電力供給により、各センサは電力事情に合った時間間隔でゲートウェイにデータを送信する。ゲートウェイはアットマーク製の「Armadillo-IoT」。商用電源の供給を考えることなしに、温湿度、人感、開閉センサを施設、家庭、病院、工場などのデータを収集したい場所に敷設することにより、人間の生活・活動パターンを見守ることが出来る。
収集したデータはゲートウェイを介して、無線LANや有線LAN、3G携帯電話回線を通じてインターネットに接続し、クラウドに集約する。モニタリングは、デスクトップPC、タブレットPC、スマートフォン等の端末のブラウザから専用のウェブサイトにアクセスして実施する。モニタリングでは、状況をリアルタイムに三次元表示で見ることが可能。
また、webブラウザ上で時系列 データをグラフ化すること、ExcelやCSV形式などの表データファイルとしてダウンロードする事も可能である。
また、開発キットに加えて、以下の開発支援ツールが提供されている(要ユーザ登録)
開発ツール・ドキュメントダウンロードURL https://www.enocean.com/jp/download/
EnOcean規格の詳細については、以下のURLを参照下さい。
概要図
取り扱うデータの概要とその活用法
温湿度センサによる室内の温度・湿度が検知できる。また、人感・(扉の)開閉センサとセンサデータを解析するアプリケーションによって、通常の動作(部屋への出入り、戸の開け閉め、エアコン稼働など)とは異なる動作を検知し、異常の発生や異常の予兆を警告することができる。
データはゲートウェイを介してクラウド・ネットワークサーバーに集められ、用途にあったアプリケーション開発により、スマホ、PCで遠隔地から必要な見守りを実施することができる。
事業化への道のり
苦労した点、解決したハードル、導入にかかった期間
見守りシステムの導入を検討中のお客様に対し、従来は個々のセンサー、ゲートウエー機器のみしか提供ず、個々に開発が必要であった。この開発を容易化するために、開発キットの提供を思いついた。検討をはじめてから約1年、センサメーカ、ゲートウェイ機メーカと協議を重ね、ようやく開発キットの実現に至った。
技術開発を必要とした事項または利活用・参考としたもの
EnOcean規格対応の無線を用いるセンサ群とクラウドをブリッジするゲートウエイ機能の開発
今後の展開
現在抱えている課題
無線センサの設置場所・環境によってばらつきがでる通信品質への対応
将来的に想定する課題、強化していきたいポイント
上記に対するサポートの強化と無線に対する十分な知識がないお客様への分かりやすい提案。
将来に向けて考えられる行動
無線・有線の通信手段にかかわらず、お客様のIoTシステム導入を促進するために、POC(Proof of Concept:概念実証)、運用をさらに容易化する開発ツール、キットの開発やその量産・品揃えの充実。
本記事へのお問い合わせ先
コアスタッフ株式会社 モジュールビジネス課
EMAIL: module-support@corestaff.co.jp