掲載日 2017年12月26日
富士通株式会社
【提供目的】
- 事業・業務プロセスの改善
【活用対象】
- 企業顧客
IoT事例の概要
サービスやビジネスモデルの概要
作業員の熱ストレスや転倒・転落を検知し、通知することで安全な職場づくりを支援するソリューション
内容詳細
ダイキン工業株式会社化学事業部の化学プラントでは製造工程上温湿度が高い場所での作業があり、現場での安全対策を実施しているものの、人の体調を医者でない監督者の判断するため、熱中症が発生してしまうことがありました。解決のために「人の体調の異常検知を人の判断に依存せず行える」本ソリューションを検討した結果、富士通株式会社の「安全管理支援ソリューション」を導入。作業員が身に着けたウェアラブルが、独自のアルゴリズムで熱ストレスレベル推定や転倒/転落の検知を行い、管理者のスマートフォンやPCに通知することで、迅速な対処が可能となった。
概要図
取り扱うデータの概要とその活用法
ウェアラブル内蔵のセンサーで取得するパルス、温湿度、加速度、気圧などのデータから、独自アルゴリズムで熱ストレスレベル・転倒・転落を推定し、スマートフォンなどのゲートウェイを通してクラウドに結果を上げる。推定結果はクラウドを通して管理者のスマートフォンやPCに通知したり、蓄積したログをBIツールに取り込んで分析することが可能。
事業化への道のり
苦労した点、解決したハードル、導入にかかった期間
作業工程上、ゴム手袋の着用が必要なため、腕時計型のウェアラブルの温湿度が正確に取れなかったが、上腕に装着できるアタッチメントを開発することで問題を解決。
技術開発を必要とした事項または利活用・参考としたもの
「安全管理支援ソリューション」では、ウェアラブルで検知した周囲環境状況や身体の状態から装着者の感じる熱ストレスを4段階で推定するアルゴリズムや、加速度や気圧の変化から転倒・転落を検知するアルゴリズムを独自に開発。
今後の展開
連携を含めた強化分野
- 収集情報を活用した付加顧客サービス提供
- 顧客へのサービス対応・サービス品質向上
- 故障や異常への迅速な措置
- 故障や異常発生後の最適かつスムースな事業継続
- 経営判断の迅速化・精密化