ユニアデックス株式会社
- コスト削減
- 収集情報を活用した付加顧客サービス提供
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顧客へのサービス対応・サービス品質向上
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故障や異常の予兆の検知、予防
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最適経路・プロセスの選択
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収集情報を活用した新規事業の発掘
【活用対象】
- 企業顧客
IoT導入のきっかけ、背景
当社は海外のITベンダー製品を中心として国内市場に展開するシステムインテグレーターとして、主にお客様事業の根幹となる基幹システムのインテグレーションやサポート・運用の設計・実施、ITアウトソーシングサービスに長年携わってきた。また、事業展開の中においては、各種のお客さまの要件に合うハードウェア機器の技術開発、設計、製造も行っており、統合的なITサービス企業としてワンストップでお客様の要望に応える高い技術力でお客様との信頼を築いてきた。
2014年頃よりお客様よりIoTを活用したビジネス開発のご要望の増加が予想されたことから、当社の事業拡大の機会と考え、お客様の価値創造につながるIoTビジネスを容易にスタート可能にする環境整備に着手した。
このニーズに応えるために日本ユニシスグループとして、IoTビジネスの開始に必要なシステムコンポーネントを課題解決のためのシナリオと組み合わせることで、素早く実証してその有効性を検証していただくことができるプラットフォームサービスを「IoTビジネスプラットフォーム」として提供している。また、「IoTビジネスプラットフォーム」の活用のために、お客様の課題の明確化やプロジェクトの進め方を提案する中でIoT活用のためのPoCシナリオづくりをお手伝いし、事業化につなげていただく仕組みである「IoTエコシステムラボ」をあわせて提供することで、お客さまの事業におけるIoT活用をライフサイクル全体で支援することを目指している。
IoT事例の概要
サービスやビジネスモデルの概要
- IoTシステムに必要な主要な機能コンポーネントを準備したプラットフォーム
- IoT活用案件はぼんやりしたアイデアに基づくものが多いため、その仮説やコンセプトの有用性を確かめるため、PoC(Proof of Concept)シナリオを明確化するテンプレート、手法を準備し、お客様と検討する。
- 必要と想定する基本的なコンポーネントはプラットフォームで準備するが、個別に必要となった機器やアプリケーションはパートナー会社または自社開発にて準備する。
内容詳細
準備するIoTビジネスプラットフォームでは、「マルチセンサー」「IoTゲートウェイ」「回線」「Azureクラウドサービス」「センサーデータを保存・表示するためのIoT可視化ソフトウエア」をワンパッケージで提供する。各製品や回線・クラウドサービスは、ユニアデックスが実際の実証実験やインテグレーションで使用している実績のある製品を組み合わせる。
概要図
- システムコンポーネントの提供型ではなく、PoCシナリオなどの手法を提供し、改善ストーリー、IoT活用ストーリーを一緒に作成する。
- ベンダー各社、ネットワーク事業者に対して中立的な立場でベストな提案が行える。
- 長年に亘る基幹システムの構築・運用経験を活かし、セキュリティ等さまざまな要件への提案を提供する。
取り扱うデータの概要とその活用法
案件によりさまざま。
事業化への道のり
苦労した点、解決したハードル、導入にかかった期間
- IoTを活用した新規事業や改善案件は、IoTという方法に目が行きがちであるが、当社では明確な目標設定について合意することを重視している。そのため、お客様の課題設定、目的の明確さを確認するようにしている。
- また、お客様社内で多くの部署の関係や協力が必要であるため、その説明に時間を要することがある。
- IoTのデモシナリオを実際に体験していただける「IoTエコシステムラボ」をお客さまに活用いただくことで、IoTの活用イメージを膨らませ、仮説立案、実証実験へと進み、新たな価値創造を実現する取組も行っている。
技術開発を必要とした事項または利活用・参考としたもの
- 海外拠点を持つお客様、セキュリティ要件への対応力と、当社の志向するクラウドビジネスとの親和性の観点から、Microsoft Azure(マイクロソフト)をクラウド基盤としている。
- ネットワーク、センサー、アプリケーションについては、顧客側の要件(センサーはその要件種別(回転系、プレス系など))に応じて、ユニアデックスが実際の実証実験やインテグレーションで使用している実績のあるサービス、当社のパートナー企業のサービスを組み合わせている。
- 必要に応じて当社の研究開発部門と連携し独自開発を行う。
今後の展開
現在抱えている課題
将来的に展開したい分野、業種への案件の取組。
将来的に想定する課題、強化していきたいポイント
「モノづくり」から「コト作り」へのビジネス変化の実現には、お客様社内の業務変革が必要な場合があり、お客様社内での理解醸成と実行可能性の見極めが必要と感じている。
将来に向けて考えられる行動
- 活用シーンを想定したコンポーネント、アプリケーション(SaaS形態)への展開。
- ユーザとの共創では、IoT化に意欲的なお客様を対象に「IoTエコシステムラボ」を継続提供していく。
連携を含めた強化分野
製造業(モノのサービス化、スマートファクトリー)、社会インフラ(自治体、鉄道、物流など)、ヘルスケア(医療、介護)、金融(リース、レンタル)。中堅中小企業。